新年1回目の活動は、萌芽更新と薪づくりでした。
萌芽更新とは、広葉樹を伐採して、切り株から休眠している芽を育成し森林の再生を図ることです。
広葉樹であるコナラは、冬の間に幹を切ると、春になり切り株からたくさんの芽が伸びてきます。
また、地表に太陽の光が届くようになり、地表から、新たな芽も出てくるようになります。
かつて日本では、萌芽更新により伐採された木を使って、薪炭の生産を行い、日本の里山は保たれていました。
私たちは、伐採した木を薪にして販売するところまでを仕組み化して、
里山と、里山から離れた都会の人との繋がりを作っています。
参会者の1人が持参した椅子。
自然の木を使って作った椅子は、とても温かみのあるデザインです。
里山保全活動をしていると、色々な「人」が集まりそこに知恵が集まる。
「人」が集まる場所をつくることは、里山保全活動へも繋がっているんですね。
さて、木を切るには、チェーンソーを使用するのがあっという間なのですが、
せっかく大人数が集まっているので、手のこで切っていこうとなりました。
まず最初に、木を倒す方向に受け口という切り口を作ります。
なんということでしょう。たった3枚の写真で受け口が出来ました。
受け口ができたら、反対の方向から追い口を作っていきます。
追い口もたった3枚の写真、秒にすると1秒で出来上がってしまいました。
この作業、実は1時間近くかかっています。
チェーンソーを使えばあっという間なのに、それでも私たちがあえて手のこを使ったのは、
何年もの間この土地で育った木との会話を選びたかったのと、
普段は里山と触れ合わない人にも本物体験をしてほしかったから。
最後に、皆でロープを引っ張ります。
倒れるとともに、大きな喚声が上がりました。
木が倒れるって、すごい音がするんですね。
臨場感が違います。
私たちは大地に生かされているんだなと、改めて思いました。
そして倒れた木を丸太にしていく、玉切りをしていきます。
たった1本の木から、こんなにたくさんの丸太が出来ました。
作業の途中、ふと空を見上げると、太陽の光がいつもより多く感じます。
里山も、明るくなってきました。
足元には、蘭の新芽が芽生えています。
少しずつ、少しずつ、私たちの活動の成果が見えてきました。
最後に、甘酒を作って皆でいただきました。
外で飲む甘酒は一段と美味しいです^^
次回の里山活動
2016年2月20日(土)10:00~15:00 落葉集め、里山散歩、羽釜ご飯&煮込みハンバーグ付き
参加費:大人3000円 子ども1500円
私たちは、埼玉県吉見町で里山保全活動をしています。
「里山再生」「ツリーハウス」などを通して、
みんながここに集まれる「場」を作っています。
facebookページ:https://www.facebook.com/NaturalRingTrust/