ロープで引っ張り

萌芽更新と薪づくりを行いました2016年01月17日


新年1回目の活動は、萌芽更新と薪づくりでした。

 

萌芽更新とは、広葉樹を伐採して、切り株から休眠している芽を育成し森林の再生を図ることです。

広葉樹であるコナラは、冬の間に幹を切ると、春になり切り株からたくさんの芽が伸びてきます。

また、地表に太陽の光が届くようになり、地表から、新たな芽も出てくるようになります。

かつて日本では、萌芽更新により伐採された木を使って、薪炭の生産を行い、日本の里山は保たれていました。

私たちは、伐採した木を薪にして販売するところまでを仕組み化して、

里山と、里山から離れた都会の人との繋がりを作っています。

 

 

木の椅子

 

 

参会者の1人が持参した椅子。

自然の木を使って作った椅子は、とても温かみのあるデザインです。

里山保全活動をしていると、色々な「人」が集まりそこに知恵が集まる。

「人」が集まる場所をつくることは、里山保全活動へも繋がっているんですね。

 

 

さて、木を切るには、チェーンソーを使用するのがあっという間なのですが、

せっかく大人数が集まっているので、手のこで切っていこうとなりました。

 

 

まず最初に、木を倒す方向に受け口という切り口を作ります。

受け口

 

 

 

 

 

受け口

 

 

 

 

 

 

受け口完成

 

 

 

 

 

 

なんということでしょう。たった3枚の写真で受け口が出来ました。

 

 

受け口ができたら、反対の方向から追い口を作っていきます。

追い口

 

 

 

 

 

追い口

 

 

 

 

 

置い口

 

 

 

 

 

追い口もたった3枚の写真、秒にすると1秒で出来上がってしまいました。

この作業、実は1時間近くかかっています。

チェーンソーを使えばあっという間なのに、それでも私たちがあえて手のこを使ったのは、

何年もの間この土地で育った木との会話を選びたかったのと、

普段は里山と触れ合わない人にも本物体験をしてほしかったから。

 

 

 

ロープで引っ張り

 

 

最後に、皆でロープを引っ張ります。

 

 

倒れるとともに、大きな喚声が上がりました。

木が倒れるって、すごい音がするんですね。

臨場感が違います。

私たちは大地に生かされているんだなと、改めて思いました。

 

 

そして倒れた木を丸太にしていく、玉切りをしていきます。

玉切り

 

 

 

丸太

 

 

たった1本の木から、こんなにたくさんの丸太が出来ました。

 

 

青空

 

 

 

作業の途中、ふと空を見上げると、太陽の光がいつもより多く感じます。

 

 

ツリーハウス

 

 

里山も、明るくなってきました。

 

蘭

 

 

足元には、蘭の新芽が芽生えています。

少しずつ、少しずつ、私たちの活動の成果が見えてきました。

 

 

酒粕

 

 

甘酒

 

 

 

 

 

最後に、甘酒を作って皆でいただきました。

外で飲む甘酒は一段と美味しいです^^

 

 

次回の里山活動

2016年2月20日(土)10:00~15:00 落葉集め、里山散歩、羽釜ご飯&煮込みハンバーグ付き

参加費:大人3000円 子ども1500円

 

私たちは、埼玉県吉見町で里山保全活動をしています。

「里山再生」「ツリーハウス」などを通して、

みんながここに集まれる「場」を作っています。

 

facebookページ:https://www.facebook.com/NaturalRingTrust/