埼玉県吉見町 ツリーハウスプロジェクト ヤマザキの森
5/7(土) 超がつくほどの快晴。あまりにも空気がおいしそうで、思わずめいっぱい吸い込んでみた。
池袋から1時間 ヤマザキの森に集まるメンバー。
初参加で3名、合計10名での活動となりました。
なんとこの日は、ヤマザキの森から歩いて行ける距離に自宅がある姉妹が来てくれました。
普段ここを通ることはあるけれど、何をやっているのか知らずに、
たまたま職場の仲間がここの活動に参加していて話しを聞いてみて、「参加してみたい!」と思ったそうです。
地元の人の参加が少しずつ増えてきました。
生まれ育ったこの街を愛して、これからもずっと愛し続けていたいから、この活動を通して里山を守っていきたい
そう思う仲間が増えて、ここでのコミュニティが広がっていくことも、私たちの活動の狙いなんです。
里山さんぽ
河川の土手などで良く見るこれ。チガヤ。
外に顔を出す前の若い穂は、噛むと甘く、地下茎の新芽も食用として食べられていたそうです。
調べてみると、万葉集にも、このチガヤを使って紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌がありました。
「戯奴(わけ)がため、我が手もすまに、春の野に、抜ける茅花(つばな)ぞ、食(め)して肥えませ」
意味: あなたのために、手を休めることなく、春の野で抜き取った茅花(つばな)ですよ。食べて肥ってくださいな。
大伴家持(おおとものやかもち)は、痩せていたんでしょうか。
謎が深まったまま笹刈りへ
刈っても刈っても伸びてくる笹にも歌がありました。
やはりこの力強さを表現しているのでしょうか。
「小竹(ささ)の葉は、み山もさやにさやげども、われは妹(いも)思ふ、別れ来ぬれば」
意味: ささの葉が風にそよいでざわざわと鳴っていても、私はあの人のことを思ってやみません、別れて来たあの人のことを。
「はなはだも、夜更けてな行き、道の辺のゆささの上に霜の降る夜を」
意味: こんなに夜が更けているのに、もう出かけたりしないでくださいな。道端のささの上にも霜が降りて寒いですよ。
帰ってしまおうとしている男の人をひきとめようとする女の人の歌ですね。
「小竹(ささ)の葉に、はだれふり覆(おほ)ひ、消(け)なばかも、忘れむといへば、益して思ほゆ」
意味: 小竹(ささ)の葉にうっすらと積もっている雪が消えてゆくように、私がいなくなれば、私のことなんか忘れてしまうのですよね。
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なんか笹って切ないんですね。
笹の歌は切ないですが、全員一列になり、ガシガシと力強く10mほど刈ったことをご報告します。
里山ランチ
今日はシンプルに飯盒炊飯と豚汁。米のお供にうめぼしお味噌キムチ。
今日もひたすら白米をめいっぱい頬張って、ふと道路を見ると猫もお腹いっぱいお昼寝モードでした。
ついにツリー台からツリーハウスへ
床を作ってからだいぶ間が空いてしまい、しばらくはただの台でしたが、本日ようやくツリーハウスらしくなりました!
防腐剤を塗って
4枚ずつ壁を2階へあげて
やきいも作りながら
補修して
記念撮影しました。
iPhoneのタイムラプスをフル活用して壁を上へ上げるまでを動画でまとめてみました。
今回も女性メンバが大活躍。
全国のツリーハウスプロジェクトの中でも女性比率はトップクラスではないでしょうか(笑)
この街に根付くコミュニティ
里山保全活動は、1人では継続出来ません。
私たちは、ツリーハウス製作と同時に笹刈りや木の伐採など、地味できつい作業も行っています。
本来の目的である里山保全活動で大切なことはこの街に根付くこと。
地域に根付くためには、この街の人に活動を知ってもらい、里山を守っていくために活動に参加して貰わなければいけません。
自然と共存していきながら、参加者も楽しめるような、そんな仕掛け作りもどんどん作っていければなと思います。
次回の里山活動
2016年5月21日(土)10:00~15:30
やること「自然観察・薪割り・屋根作り」
facebookページ:https://www.facebook.com/NaturalRingTrust/