薪を通し、都市と農山村をつなげる薪まきネット「薪バンク」プロジェクト。多くの方の参加により、荒れた雑木林をかつてのような生き物が生息する環境を取り戻しながら、ツリーハウスをつくって楽しむ活動を9月より進めています。
2年後の秋には、明るい雑木林に野草が咲き、小鳥のさえずる森の奥に、かわいいツリーハウスが建っていて、都市と農山村の人々の交流の場となっていることを夢みています。
どんよりとした雲が垂れこめ、冬の気配を感じる11月9日の土曜日、2回目の活動を行いました。参加者は女性2名。スタッフ合わせて4名の活動となりました。
前回に引き続き、この日も笹刈り作業。前回刈った場所からさらに前進し、ヤブを切り開いていきました。途中休憩をはさみ、2時間ほどの作業でしたが、終わった頃には身体はポカポカになり、うっすら汗をかいています。
3名の女子パワーにより、90分の作業で3m以上も進み、地形が分かるようになりました。
隣の手つかずの笹藪と比べると一目瞭然。成果が見える活動は、疲れも心地よいものです。
午後はお楽しみタイム。これからの冬の活動を考え、最近、災害時に電気やガスが使用できない時、薪や枝を燃料に火を使えることで巷で関心が高まっている、一斗缶のロケットストーブをつくりました。材料は一斗缶、L字と直間の煙突、鉄板、園芸用のパーライトのみ。一斗缶の上を切り取り、横に煙突を通す穴を開け、L字のパイプを通し、直間パイプを切って煙突部分と焚きつけ部分のL字パイプにつなぎます。
缶にパーライトを入れ、焚きつけ部分の空気道用の鉄板を取り差し込めば完成!!焚きつけ部分が横型と縦型の2台を作りました。
早速、細い枝や薪を集めて着火。杉の枯葉などを燃やし、枝を入れて火がついたら細い薪をくべていくと、空気の流れが煙突に向かい、ゴウゴウと音を立てて勢いよく燃え始めます。煙突から火柱があがる勢いで、まさにロケットのよう。完全燃焼のため、煙もたちません。こんなに簡単な構造で、こんなに勢いよく燃え、しかも燃料は山にいくらでもあります。ロケットストーブづくりを通して、木質バイオマスエネルギーを利用する暮らしへの理解が広がっていけば、山も元気になっていくはず。
雑木林オーナーの奥さんは、夕飯用のカレーをつくり初めました。
ストーブづくりの傍ら、焼き芋づくりも同時進行。薪を燃やしてつくったオキの中に放り込み、しばらくすると、黄金色でホクホクの焼き芋の出来上がり。ストーブと焼き芋で身体の外と中から温まった活動となりました。
これから本格的な冬になりますが、暖を取れ、料理も作れるロケットストーブは心強いアイテムです。
次回は刈り作業の後、一斗缶で燻製器をつくり、チーズやベーコンなどの燻製を作って楽しみたいと思います。興味のある方は、ワインとチーズを持って集合です!