秋の里山を楽しもう!生き物にぎわう森づくり2014年11月06日


真っ青な空が天高く広がる晴天の1025日、初めての試みで、「秋の里山を楽しもう!生き物にぎわう森づくり」と名を打ったキャンプによる一泊二日の活動を開催しました。当日は、横浜市や千葉からも参加者が集い、スタッフ合わせて18名と久しぶりの大所帯。

 

イベント会場

 

1日目の午前は、去年の9月から進めている笹刈り作業です。両手を広げた幅に広がり、親指ほどの太さになった笹をノコギリで切り進みます。さすが大勢の人で作業すると、みるみるうちに地面の見えるところが広がっていきます。すると現れるのが、不法投棄されたゴミ、ゴミ、ゴミ。途中から笹刈りを止めて、一か所に集める作業に切り替えました。

 

笹刈り2

 

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ランチは羽釜で炊いた特別栽培米の新米コシヒカリに、新潟の山古志村で古くから生産されている「かくらなんばん」というピーマンの仲間だけの辛みを出して作る、参加者の一人が創作したカレー。お神楽のお面に似ていることから「かぐら」と名付けられたそうで、辛みも激辛からマイルドまでマチマチらしいのですが、この日は程よい辛みで、とても美味しくいただきました。

かぐらなんばんカレー

 

かぐらなんばん

 

ハガマ 湯気

午後の作業は、笹刈りしてすっきりした林に生えているシュロやシロダモ、シラカシなどの常緑樹の伐採を行いました。雑木林も放っておくと、これらの常緑樹が優勢となり、地面に光が当たらず、草花が咲かなくなってしまうので、多くの生き物を呼び込むために行います。腕くらいの幹の常緑樹をノコギリで切ると、腕の筋肉も疲れますが、一気に地面が明るくなり、その変化に参加者も感動します。

 常緑樹の除伐

小一時間ほどの作業を終え、キャンプサイトに車で移動。暗くなる前にみんなで協力してテントを立て、バーベキューの準備を行いました。辺りがすっかり暗くなった頃、薪を使って秋刀魚や肉を焼き、焼きそばを作り、手製の燻製器でチーズや卵、ベーコンなどの燻製を作りました。普段は1日の活動で夕方解散になってしまうため、ワインを飲みながらゆっくり語り合うことができ、皆さんとの交流がはかれました。昼間の作業疲れとお酒の酔いが心地よく、眠くなった人からテントに戻り、寝袋にくるまって1日目が終了。

 

テント設営

 

薪の炎

 

 

秋刀魚

 

バーベキュー 食事

 

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翌日は、みんな熟睡できたようで早朝にもかかわらず目覚めすっきりとした様子。手分けして朝食や豆を挽いてコーヒーを作り、朝のひと時を楽しみました。キャンプサイトを片づけ、活動場所に移動し2日目の活動開始となりました。

 2日目は、何時になったら作り始めるの?と思われていた「ツリーハウスづくり」作業をいよいよ開始です。建築を学んでいるメンバーから、完成後をイメージしたツリーハウスを描いたラフスケッチを披露頂きました。「おー!」「すてきー!」「完成までに何年かかるんだろう!」など、会話と夢が膨らみます。

 

ツリーハウス スケッチ

 

スケッチ公開

話が盛り上がったところで作業開始。木に板を張り合わせるため、板にドリルで穴を開け、材料を運んで森を歩きまわり、どの木に作るか皆で相談。ほどなくして、この場所にしよう!と決定することができました。

ツリーハウス 場所さがし

場所が決まったら、床の土台となるベース部分の取り付け作業。どの位の高さにするか、梯子で高さを確認してから木と木の間に角材を渡すための板の張り合わせ。木にゴムを巻き、木を挟む板をボルトで張り合わせて固定。その間も、手の空いている人は、笹刈り作業を進めます。2本の木に板を張り合わせたところで午前の作業は終了。

ツリーハウス 板はさみ1

2日目のランチは、新米コシヒカリを炊いて秋刀魚ご飯。秋の味覚満載です。

 

2日目ランチ

午後の作業は2本の木に床の土台となる角材を乗せます。水平になるまで何度もボルトを緩め、板の位置を上げたり下げたり。実はツリーハウスづくりでは、この作業が最も重要で大変だとか。なんとか1本の角材を固定したところで本日の活動は終了となりました。

 

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笑顔

 

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はじめてのキャンプイベント。2日間延べ21人による笹刈り作業により、光が当たる地面が一気に広がりました。人海戦術のすごさの実感と、やっとツリーハウス創りが始まったことで、とても疲れたけれど、とても楽しく充実した活動となりました。

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ようやくツリーハウス創りのスタートです。ご関心のある方、是非仲間になってください。