都会で始める森林活動、「薪まきネット」が応援します
「薪まきネット」は、薪の利用や、薪の生産などを通じて、都会に居ながら山の自然に親しむ生活を実現したい人の願いを叶えるプロジェクトです。
林業に携わる生産者とのパイプ役となり、山の自然をより豊かにするための、様々な活動を実施しています。
「薪まき」保全活動山に親しみ、山を守る活動をサポート
かつては盛んだった日本の林業が衰退し、放置される山が増えています。
実は、スギやヒノキの人工林や、コナラやクヌギの雑木林は、管理する人の手が入らなければ、どんどん豊かな生態系が崩れていくのです。
間伐が進まずヒョロヒョロな木ばかりで薄暗い人工林。雑草が生え茂り、冬でも枯れない常緑樹が増え、地面に日が差さず、生き物も少なくなった里山の雑木林――そんな山を守るための担い手が不足しています。
そこで薪まきネットでは、「山の自然が好き」「山を守りたい」という人を募り、その活動を応援しています。
自然体験「薪まきイベント」の開催「都会と山は、とっても近い 」を体感する
都市と農山村の交流を図り、自然環境の保全と地域の活性化を進めるためのイベントを開催しています。雑木林の散策や伐採、薪づくりなどを通じて里山の現状を知り、山の保全活動を行うなど山の自然が災害を防いでいるというように、都市と山が密接な関係にあることを体感的に学べるイベントです。
なおイベントは、東京から車で2時間程度の里山で開催しています。
「薪バンク」を通じての薪販売利用者に便利、生産者に嬉しい「薪」販売
薪まきネットでは「薪バンク」を設置し、連携する農山村や里山保全団体が生産した薪を預かっています。ここから広く一般の方に、薪をリーズナブルな価格で販売しています。
また、「薪まき」保全活動に参加すると、時間に応じた薪ポイントを獲得できるのですが、それを「薪バンク」に預けることで、薪などの代金として換金することが可能です。
これらの活動を通じて
「薪」の利用を促進し、持続可能で生物多様性のある森林再生と、都市住民との交流による地域の活性化を進めます。薪代金は経費を除き生産者に届けられ、農山村の活性化や里山保全団体の活動資金となります。
「薪まきネット」の思い
「薪まきネット」は、里山に暮らす人たちと薪ストーブやキャンプなどで薪を利用する都市の人たちを「薪」を通じて繋ぎ、循環型の環境保全活動を目指すことを目的としたプロジェクトです。
私たちの数十年前の暮らしには、お風呂やカマドで薪を使う暮らしが普通にありましたが、時代の流れとともに、電気やガスというエネルギーへと変化してきました。
それに伴い、山では使われなくなった木がそのまま放置され、山が持つ本来の健康を失うことで、地滑りや川の水質の問題など、多くの問題が指摘されています。
身近な問題でも、春先のスギ花粉アレルギー症状には苦しむ方も年々増えてきています。
里山を適切に人の手を入れて管理することで、循環型の環境保全を実現していきます。